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2025.07.27

──徳田銘木さんで体感した“触れること”の意味
皆様こんにちは
クセのあるWater Space Designを提案するフロートダイドコーロの望月です(社長とは別の)
私たちは普段、キッチンや洗面台、浴室など、空間の設計や提案を仕事にしています
素材を選ぶときは、カタログやサンプルチップを見ながら「これが合いそうだな」と考えることが多く、
実物の木としっかり向き合う機会は、実はそれほど多くありません
そんななか、安多化粧合板株式会社さんにご紹介いただき、奈良県吉野にある徳田銘木さんを訪ねる機会をいただきました
今回の訪問の目的は、「板を選ぶ」ことではありません
あくまでも、「木とは何か」を知ること
私たちが日頃扱っている“素材の背景”や、“銘木と呼ばれる木”の世界を、直接見て・聞いて・触れて体感するための時間でした

吉野杉や吉野桧といった言葉は知っていても、それがどんな場所で育ち、どのように伐られ、製材されていくのかを、実際に見る機会はめったにありません
製材所の空気は、どこか澄んでいて、木の香りがやさしく漂っていました
そこに整然と並ぶ銘木たち
その表情の豊かさに、正直、驚きました
“木”って、こんなに個性があるのか
例えば一口に「杉」と言っても、まったく同じものはひとつとしてない
色合い、木目、艶、節、反り… どれをとっても“個体差”があり、そこに自然の力強さと繊細さが共存していることを知りました
普段の業務では「素材」としてしか見ていなかった“木”が、今回はまるで“生き物”のように感じられました

ちなみに1枚目の写真はみかんの木だそうです
カタログやサンプルチップでは見えないものがたくさんあります
それは表面的なデータではなく、「この木にはどんな経年変化があるのか」「触れたときにどう感じるか」といった、
暮らしのなかで感じる質感
「どんな木材を、どんな空間に使うか」という提案をする私たちにとって、こうした実体験はとても大切だと改めて感じました

今回、こうして吉野の地で銘木に触れさせていただいたことで、木という素材に対する視点が少し変わった気がします
単なる“素材”ではなく、**空間をつくる“関係性のある存在”**としての木
この体験を今後のご提案や設計に活かしていけるよう、さらに知識と感性を磨いていきたいと思います
貴重な機会をいただきました安多化粧合板株式会社様、徳田銘木様に、この場を借りて御礼申し上げます