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2026.07.12
「とにかく大きなガスコンロにしたい」
「オーブンなどの家電はビルトインしたい」
「海外製の食洗機も使いたい」
今回のお客様は、最初から理想のキッチンを具体的に描いていました。
GAGGENAU(ガゲナウ)の5口ガスコンロを中心に、オーブンや海外製食洗機をビルトイン。
それぞれに存在感のある機器を取り入れながら、横から見てもごちゃごちゃしない、静かにまとまるキッチンを目指しました。
そして、計画のなかで最後まで悩んだのが天板です。
当初予定していたセラミックから、最終的にハイブリッドクォーツの「ULTRA SURFACE(ウルトラサーフェス)」へ変更しました。
今回は、その理由とともに、完成したオーダーキッチンをご紹介します。
皆様こんにちは。
クセのあるWater Space Designを提案する、フロートダイドコーロの望月です(社長とは別の)。


GAGGENAUの5口ガスコンロやビルトイン家電を組み込みながら、横方向のラインを整えたオーダーキッチン
今回、お客様からいただいたご希望は明確でした。
現場や寸法に大きな制約はなく、比較的自由度の高い計画でした。
そのため、一般的なキッチンの形を先に決めて機器を当てはめるのではなく、使いたい機器を起点に、キッチン全体を組み立てています。
写真でも全体の雰囲気は伝わりますが、ビルトイン機器の納まりや、横方向に通るラインは、動画の方が分かりやすいと思います。
動画では、次の部分に注目してみてください。
このキッチンの全体像については、以前のブログ「オーダーキッチン 静岡 実際の現場をご紹介していきます」でもご紹介しています。
今回は、そのなかでも特に悩んだ天板の素材選びと、キッチン全体の見え方を掘り下げます。
計画の初期段階では、天板にセラミックを採用する予定でした。
ところが、キッチン全体のプランがまとまっていくにつれて、求める天板の表情が少しずつ明確になっていきました。
今回のキッチンに合わせたかったのは、
単色で、マットで、主張しすぎない天板。
性能の優劣というよりも、完成したキッチンがどう見えるかという、デザイン上の悩みが浮かび上がってきたのです。
GAGGENAUの5口ガスコンロをはじめ、今回採用したビルトイン機器には、それぞれに強い存在感があります。
そこへ模様や光沢の強い天板を合わせるのではなく、機器を受け止めながら、キッチン全体を落ち着かせてくれる素材が必要だと考えました。
そこで出会ったのが、ハイブリッドクォーツの「ULTRA SURFACE(ウルトラサーフェス)」です。
ウルトラサーフェスは、石英や高純度クォーツの微粒子に、樹脂や繊維を組み合わせてつくられた素材です。
メーカーも「ハイブリッドクォーツ」として紹介しています。
もちろん、性能も大切です。
しかし、今回の決め手になったのは、スペックの数字だけではありませんでした。
アースカラーの落ち着いた風合い。
光を強く反射しないマットな表情。
そして、実際に触れたときの手触り。
キッチン全体のプランと合わせて確認したとき、
これしかない。
という結論に至りました。
セラミックに問題があったから変更したわけではありません。
計画が具体的になるにつれて、今回のキッチンが必要としている色や質感が、よりはっきりと見えてきたのです。

![GAGGENAU[VG 295 250 JP]の5口ガスコンロとウルトラサーフェス天板](https://floatdyedcoalo.jp/wp/wp-content/uploads/2026/07/IMG_1422-1024x768.jpeg)
GAGGENAUの5口ガスコンロと、ウルトラサーフェスの天板を組み合わせています
5口ガスコンロ、ビルトインオーブン、海外製食洗機。
どれも、お客様が希望された大切な設備です。
一方で、存在感のある設備をただ並べるだけでは、一つひとつは魅力的でも、キッチン全体の情報量が多くなってしまいます。
今回意識したのは、設備を隠すことではありません。
それぞれの設備を、キッチン全体のデザインに参加させることです。
ガスコンロ、天板、扉、引き出し、オーブン、食洗機。
一つずつを別の商品として見せるのではなく、色、質感、ラインのつながりを確認しながら、一つの空間として整えていきました。
こだわりを減らしたのではありません。
お客様のこだわりをすべて残したまま、見え方を整理しています。
このキッチンで僕が一番気に入っているのは、正面よりも、横から見たときの姿です。
横から見ると、天板や扉、ビルトイン機器のラインが素直につながっています。
複数の設備が入っているにもかかわらず、ごちゃごちゃした印象がありません。
キッチンの施工写真は、正面から撮影されることが多いと思います。
しかし、実際の暮らしでは、いつもキッチンを正面から見るわけではありません。
リビングやダイニングから眺めたり、部屋の中を移動しながら斜め方向から見たりします。
だからこそ、正面だけでなく、横や斜めから見たときに、線がどのようにつながるかまで考えました。
横から見たときにラインが通っていて、ごちゃごちゃしていない。
デザイン的に、非常によくまとまったキッチンになったと思います。

大型の設備を組み込みながら、横から見たときのラインを整えています

オーブンを単体の家電としてではなく、収納を含めた一つの構成として納めています
完成後、お客様からは、
「理想が叶い、非常に満足しています」
という総合的な評価をいただきました。
大きなガスコンロを使いたい。
オーブンなどの家電をビルトインしたい。
海外製食洗機も取り入れたい。
最初に伺った具体的な思いを、今回きちんとすべて形にすることができました。
もちろん、希望された設備を設置しただけではありません。
素材や色、横から見たときのラインまで含め、一つのキッチンとしてまとめられたと思います。
僕個人としても、完成した姿を見たときに、気持ちのよい現場になったと感じた施工例です。
後編動画は、お客様への施工後インタビューを中心とした内容です。
ビルトイン家電は、キッチン全体を一つのデザインとしてまとめたい方に向いています。
特に、次のような方には相性のよい選択肢です。
一方で、すべての方にビルトイン家電をおすすめしているわけではありません。
ビルトイン家電は、機器単体で考えるものではありません。
キッチン本体の寸法や配置、将来の交換まで含めて、全体と一緒に計画する必要があります。
見た目だけで選ぶのではなく、自分たちの家電との付き合い方に合っているかを考えることが大切です。
今回のキッチンには、GAGGENAUの5口ガスコンロ、ビルトインオーブン、海外製食洗機という、存在感のある設備が組み込まれています。
天板についても、当初予定していたセラミックから、ウルトラサーフェスへ変更しました。
その判断基準になったのは、単純な性能比較ではありません。
お客様が希望された機器をすべて取り入れたうえで、完成したキッチンをどのような表情にしたいかを考えた結果です。
オーダーキッチンの価値は、希望するものを自由に選べることだけではありません。
複数のこだわりを整理し、違和感のない一つの空間にまとめることにもあります。
「使ってみたいガスコンロがある」
「オーブンや食洗機を、きれいにビルトインしたい」
「機器だけでなく、素材や空間全体にもこだわりたい」
そんなご希望がありましたら、使いたい機器のメーカー名や写真だけでも構いません。
機器の納まり、素材選び、将来の交換まで含めて、一緒にキッチン全体を考えていきます。
望月|Float dyed coalo
クセのあるWater Space Designを提案しています。
キッチン、バスルーム、洗面などの水まわりを、単なる設備ではなく、インテリアの一部として考えます。