2026.08.23

掃除しやすいレンジフードの選び方|フィルター・形・お手入れ方法で何が違う?

キッチンを選ぶとき、

「このレンジフード、掃除しやすいですか?」

という質問をいただくことがあります。

毎日料理をする場所だからこそ、レンジフードのお手入れはできるだけラクにしたいですよね。

最近では、

  • フィルターレス
  • ノンフィルター
  • 整流板付き
  • 自動洗浄
  • 薄型レンジフード

など、「掃除がラクそう」に見える商品もたくさんあります。

ただ、ここでひとつ知っておいていただきたいのが、

「フィルターがない=掃除をしなくていい」ではない

ということです。

レンジフードは商品によって、油を受ける場所も、外せる部品も、内部の構造もかなり違います。

今回は、水まわり・キッチンの設備を扱っている私たちFloat dyed coaloが、

掃除のしやすいレンジフードを選ぶとき、実際にどこを見ればいいのか

をできるだけ分かりやすくご紹介します。

料理をすると、目には見えにくい油分や水蒸気が空気中に飛びます。

レンジフードはそれらを吸い込み、屋外へ排気してくれる設備です。

そのため、

油を吸っている以上、どうしてもどこかには汚れが付着します。

重要なのは、

「汚れないレンジフード」を探すことではなく、

どこに汚れが付いて、その場所をどれくらい簡単に掃除できるのか

を見ることです。

ここを理解すると、レンジフード選びがかなり分かりやすくなります。

私たちが「掃除しやすさ」を考えるなら、主に次の5つを確認します。

1.フィルターの構造

まず確認したいのがフィルターです。

レンジフードには、大きく分けると

  • 金属フィルターが付いているタイプ
  • フィルターを使わないタイプ

などがあります。

昔ながらの金属フィルターは油を受け止めてくれますが、細かな網目に油が付着するため、

「洗うのが大変」

と感じる方もいらっしゃいます。

一方、最近増えているフィルターレスタイプは、フィルターを洗う作業そのものは減らせます。

ただし、

フィルターがなくなったからといって、油そのものが消えるわけではありません。

油がどこで捕集されるのか。

オイルトレーなのか。

ファンなのか。

内部パーツなのか。

ここまで確認して初めて「掃除しやすいか」が分かります。

2.整流板が外しやすいか

レンジフードの下側についている大きな板を「整流板」と呼びます。

現在のレンジフードではよく採用されている部品です。

この整流板にも当然、油汚れは付着します。

そのため、

簡単に取り外せるかどうか

は意外と重要です。

デザインだけ見ればどれも似ていますが、

実際に触ってみると、

「これは簡単に外せる」

「これは少し手間がかかる」

という違いがあります。

ショールームなどで確認できるのであれば、見た目だけではなく、

一度、整流板を外してみる

のもおすすめです。

3.ファンまで簡単にアクセスできるか

ここはかなり重要です。

レンジフードの中には、空気を吸い込むためのファンがあります。

長く使えば、このファンにも油汚れが付着します。

だからこそ、

ファンを簡単に取り外せるか

まで確認しておきたいところです。

最近は、

  • ワンタッチで外せる
  • 工具を使わずに取り外せる
  • 手が届きやすい位置にある

など、お手入れを考えて設計された商品もあります。

反対に、見た目は非常にシンプルでも、

内部にアクセスしにくい商品もあります。

レンジフードは外から見ただけでは分からない部分が多い設備です。

これはかなり単純ですが、重要です。

基本的に、

凹凸や継ぎ目が少ないほど拭き掃除はラクになります。

油汚れが厄介なのは、平らな場所よりも、

  • ネジ周辺
  • 部品の継ぎ目
  • 細かな凹凸

などに入り込んだときです。

デザインを見るときには、

「かっこいいか」

だけではなく、

自分だったらここをどうやって拭くのか

という目線でも見てみてください。

実際に使い始めてからの満足度が変わります。

5.部品をどこまで取り外して洗えるか

ここも確認したいポイントです。

汚れる部分が簡単に取り外せれば、シンクなどでまとめて洗えます。

逆に、

「汚れるのに外せない」

となると、レンジフードの前に立って掃除する必要があります。

また、

「食洗機で洗いたい」

という方も多いと思います。

ただし、すべてのレンジフード部品が食洗機に対応しているわけではありません。

表面処理や材質によっては変色・変質する可能性もあるため、

食洗機を使用する場合は必ずメーカーの取扱説明書を確認してください。

レンジフードを選んでいると、

「フィルターレスだから掃除がラクです」

という説明を見ることがあります。

これは間違いではありません。

確かに、

フィルターを洗う作業がなくなる

という意味では大きなメリットがあります。

ただし、

フィルターがなくなったから油汚れそのものがなくなるわけではありません。

レンジフードの中で、

油をどの部品で捕集しているのか

を見る必要があります。

その部分が簡単に外せるのであれば、とてもお手入れしやすいレンジフードかもしれません。

逆に内部の奥深くまで油が入りやすい構造なら、長期間使ったときのお手入れは少し大変になる可能性があります。

つまり、

「フィルターがあるか・ないか」だけで判断しない

ことが大切です。

レンジフードのお掃除について調べると、

薄い不織布タイプなどの外付けフィルターを目にすることがあります。

「これを付ければ内部が汚れないのでは?」

と考える方も多いと思います。

ただし、私たちは、

すべてのレンジフードに一律で後付けフィルターをおすすめしているわけではありません。

レンジフードは、本来その機種の設計に基づいて空気を吸い込んでいます。

そこにメーカーが想定していないものを追加した場合、機種や取り付け方によっては空気の流れに影響する可能性があります。

「汚したくないから、とりあえず付ける」

ではなく、

そのレンジフードがどのような構造になっているのか

を確認してから考えていただくのがおすすめです。

レンジフードにはさまざまな形があります。

例えば、

  • 壁付け型
  • 天井取付型
  • 昇降式レンジフード
  • ダウンドラフト・下引きレンジフード

などです。

ここで気を付けたいのが、

見た目がシンプル=掃除がラクとは限らない

ということです。

例えば、キッチンの天板から吸い込むダウンドラフトタイプは、一般的なレンジフードとは構造そのものが違います。

一方で、壁面に設置する薄型レンジフードも、メーカーや商品によって内部構造は異なります。

そのため、

「この形なら掃除が簡単」

と一括りにはできません。

最終的には、

実際に油が付着する部分をどうやって掃除するのか

まで確認することが重要です。

私たちはGAGGENAU(ガゲナウ)やFABER(ファベール)など、海外製の換気設備をご相談いただくこともあります。

その際、

「海外製ってお手入れが大変じゃないですか?」

と聞かれることがあります。

これについても、

海外製だから掃除しにくい、国内製だから掃除しやすい、とは一概には言えません。

海外製でも、フィルターを取り外して洗えたり、メンテナンスを考えて設計されている商品があります。

反対に、特殊な構造の商品であれば、一般的な壁付けレンジフードとはお手入れ方法が大きく異なることもあります。

特に、

  • ダウンドラフト
  • テーブルベンチレーション
  • 昇降式レンジフード

などを検討している場合は、

デザインや吸引方法だけではなく、

「普段どこを掃除するのか」

まで確認してから選ぶことをおすすめします。

ここまで読んで、

「じゃあ結局、どの商品が一番ラクなの?」

と思われるかもしれません。

ですが、私たちは単純にランキングで決めることはおすすめしていません。

なぜなら、

どこまで自分でお手入れしたいかによって、選ぶべき商品が変わるからです。

例えば、

「毎月こまめに掃除したい」

という方なら、部品が簡単に取り外せるものが向いています。
富士工業渡辺製作所など

「できるだけ部品を外したくない」

という方なら、日常のお手入れ箇所が少ないものを選ぶ方がラクかもしれません。
Ariafina

「見た目を最優先したい」

という方なら、デザインを優先したうえで、その商品のお手入れ方法を理解して使うという選択もあります。
GAGGENAUFaber

つまり、

掃除しやすさだけでレンジフードを決めなくてもいい

んです。

大切なのは、

「自分が選んだレンジフードは、どうやって掃除するものなのか」

を買う前に理解しておくことだと思います。

レンジフードは家電のように、

「これが気に入ったからこれにする」

だけでは決められないケースがあります。

実際には、

  • コンロとの位置関係
  • レンジフードの高さ
  • ダクトの経路
  • 天井高
  • キッチンの奥行き
  • キャビネットとの納まり
  • 建物側の条件

なども関係します。

特に、

アイランドキッチンやダウンドラフト、海外製レンジフードなどを検討する場合は、

キッチン全体と建築側の条件を一緒に考える

ことが大切です。

掃除しやすいレンジフードを見つけても、建築条件によっては取り付けられないこともあります。

反対に、

「このキッチンなら、こういうレンジフードの方がきれいに納まる」

ということもあります。

レンジフードを選ぶとき、

吸引力やデザイン、価格を見る方は多いと思います。

そこにもう一つ、

「自分はこれをどうやって掃除するんだろう?」

という視点を加えてみてください。

確認したいのは、

  • フィルターはあるのか
  • どこに油がたまるのか
  • 整流板は外せるのか
  • ファンまで簡単にアクセスできるのか
  • 部品はどこまで取り外せるのか
  • 日常的に掃除する場所はどこなのか

このあたりです。

カタログに「お手入れ簡単」と書いてあるかどうかだけではなく、

実際に自分が掃除している姿を想像できるか。

これが意外と大事なレンジフード選びのポイントです。

Float dyed coaloでは、国内製・海外製を問わず、キッチン全体の納まりを見ながら設備をご提案しています。

「このレンジフードを付けたいけれど設置できる?」

「既存のレンジフードから交換できる?」

「GAGGENAUとFABERで迷っている」

「掃除のしやすさもデザインも妥協したくない」

そんなご相談も大歓迎です。

レンジフードだけを見るのではなく、

コンロ、キッチン、家具、ダクト、建築条件まで含めて

一緒に考えていきます。

毎日使うキッチンだからこそ、見た目だけでも、機能だけでもなく、

使い始めてから困らない設備選び

をしてみてください。

この記事を書いた人

望月|Float dyed coalo

クセのあるWater Space Designを提案しています。
キッチン、バスルーム、洗面などの水まわりを、単なる設備ではなく、インテリアの一部として考えます。

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