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2026.06.28
「建売住宅だから、設備はこのまま使うしかない。」
そう思っていませんか?
実は、キッチンはすべて交換しなくても、毎日の使いやすさや満足度を大きく向上させることができます。
今回ご紹介するのは、建売住宅をご購入されたお客様のキッチンをチューンアップした施工事例です。
工事内容は大きく2つ。
一見すると小さなリフォームですが、毎日使うキッチンだからこそ、この違いが暮らしを大きく変えます。
この記事では施工内容だけではなく、「なぜ私たちはその提案をしたのか」という設計の考え方まで詳しくご紹介します。
建売住宅はコストと品質のバランスが取れた住まいです。
その一方で、お引き渡し後にこんなお悩みを耳にします。
もし一つでも当てはまるなら、今回の施工事例は参考になると思います。


今回のキッチンは、建売住宅で採用されることが多いレイアウトでした。
大きな問題はありません。
しかし、お客様からは
「もっと家事を楽にしたい、大型の食洗機を入れたい」
というご相談をいただきました。
そこでご提案した内容がこちらです。
↓
ポイントは、キッチン全体を交換していないということです。
必要な部分だけをアップグレードし、費用を抑えながら満足度を高めるプランをご提案しました。
写真だけでは伝わりにくい部分もありますので、実際の工事内容や使い勝手は動画でもご紹介しています。
それでは、それぞれのポイントを詳しく解説していきます
シンクを隅々までお手入れするときって、蛇口の頭が取れる方が勝手が良いですよね。
もともとついていた蛇口も能力としては十分なんですが、
もっと使いやすくインテリア性の高いものにしてみたらどうかとご提案させていただきました。
キッチン自体が腰壁のあるタイプの対面式なので、リビングから蛇口がちょっとだけ見えるんですね。
逆に言うとキッチンのアイテムはそこしか見えないわけです。

であれば、そこにお気に入りを付けて、尚且つ機能としても十分使いやすいものになれば
注文住宅風のキッチンになるので、おすすめです。


食洗機には45cmタイプと60cmタイプがあります。
「大きい方が便利そう。」
そう思われる方は多いですが、私たちはサイズだけで60cmをおすすめしているわけではありません。


「60cmだと電気代や水道代が高くなりそう。」
そんなイメージを持たれる方も少なくありません。
しかし、一度の運転にかかるランニングコストは、45cmと60cmで大きな差はありません。
つまり、毎回のコストを大きく増やさずに、一度に洗える食器の量を増やせるということです。
毎日使う設備だからこそ、この違いは長い目で見ると非常に大きなメリットになります。
今回採用したBOSCHの場合、
45cmと60cmの価格差は約4〜5万円程度です。
他メーカーでは10万円以上差があるケースもありますが、BOSCHは比較的少ない差額でワンサイズ上を選ぶことができます。
長年使う設備を考えれば、この差額で得られる快適さは十分に価値があると私たちは考えています。
食洗機は毎日使う設備です。
フライパンや鍋、水筒などを入れたときに、
「あと少し入れば…」
そんな経験をすると、結局手洗いが増えてしまいます。
私たちは設備選びで大切なのは、「今入るか」ではなく、「10年後も快適に使えるか」だと考えています。
設置できる条件が整っているのであれば、60cmをおすすめする理由はここにあります。
大型食洗機を入れると、
「収納が減るのでは?」
というご質問をよくいただきます。
確かに収納スペースの面積だけを見ると減っています。
しかし、収納は「広さ」だけではありません。
大切なのは「使いやすさ」です。
一般的なコンロ横のスパイスラックは便利ですが、
・醤油
・みりん
・料理酒
・オリーブオイル

など、高さのあるボトルは収納しにくいことがあります。
今回採用した30cm引き出しは高さに余裕があるため、こうした調味料も無理なく収納できます。
引き出し内部は3段構成。
さらに真ん中の段は収納するものに合わせて高さを変更できます。
調味料なのか。
カトラリーなのか。
キッチンツールなのか。
ライフスタイルに合わせて自由に調整できることも、この引き出しの魅力です。

実は僕が一番気に入っているのは、このポイントです。
料理をするときに30cmの引き出しを開けたままにすると、
・調味料
・菜箸
・ピーラー
・キッチンバサミ
・計量スプーン
など、よく使う道具を一か所から取り出すことができます。
収納量だけではなく、「料理のしやすさ」まで考えられた設計になっています。
私たちは水まわりの専門家です。「交換できるものは全部交換しましょう」という考え方はありません。
今回のお客様のお悩みは、
「もっと使いやすくしたい。」
ということでした。
つまり、デザインを一新したいわけではなく、機能性を高めることが目的です。
そのため、必要な部分だけを変更することをご提案しました。
キッチン本体はまだ新しく、キャビネットも問題ありませんでした。
その状態で丸ごと交換してしまうと、本来必要ではない費用まで発生してしまいます。
私たちは、お客様の予算を「交換すること」ではなく、「暮らしが豊かになること」に使いたいと考えています。
今回のキッチンは、リビングからキッチン全体が見えるオープンタイプではなく、腰壁で手元が隠れるレイアウトでした。
つまり、高級なキッチンへ交換しても、リビングから見た印象は大きく変わりません。
だからこそ、見た目よりも毎日触れる設備に予算をかける方が、お客様にとって価値が高いと判断しました。
建売住宅には、建売住宅の魅力があります。
価格を抑えながら、すぐに住み始められることは大きなメリットです。
一方で、暮らし始めてから「もっとこうしたい」と思う部分が出てくることもあります。
そのとき、家全体を変える必要はありません。
必要な場所だけを見直すことで、毎日の暮らしは大きく変わります。
僕は、その「ちょうどいい」を大切にしています。
今回の施工では、
という、ポイントを絞った部分的なリノベーションを行いました。
もしキッチン全体を交換していたら、費用は大きく増えていたでしょう。
しかし、お客様が本当に求めていたのは「家事をもっと楽にしたい」「毎日気持ちよくキッチンを使いたい」ということでした。
だからこそ、必要な部分だけに投資するご提案をしました。
設備を新しくすることが目的ではありません。
限られた予算の中で、どこにお金をかければ暮らしが一番豊かになるのか。
その優先順位を、お客様と一緒に考えることこそ、僕たちの仕事だと考えています。
ケースによりますが、今回のように引き出しを交換して設置できる場合があります。
もちろんです。キッチン全体を交換しなくても印象は大きく変わります。
設備によって異なりますので、お気軽にご相談ください。